AWS(Amazon Web Service)を使ってWebページを公開する方法を教えてください!
今回の記事ではAmazon Web Service(通称AWS)を使って自分で作成したWebページを公開する方法を紹介します。
AWSは世界中の大企業でも利用されてるサービスで、Netflix、Expedia、ANAといった誰もが知る有名企業でも使われています。
もしあなたがWeb制作や開発に関わる仕事をしているのであれば、今後利用する機会も必ずあるはずなので今のうちに操作に慣れておきましょう。
操作は簡単です!一度やれば誰でもすぐに使えるようになります。
目次
使用するAWSのサービスは「S3」
なお、今回は数あるAWSサービスの中でも「S3」というサービスを使います。Simple Strage Serviceの略で「S3」と呼ばれているそうです。
「S3」サービスでは、
- 一定の容量制限内であれば使用料が1年間無料
- FTPを触らなくても管理画面から感覚的にファイルを扱える
といったメリットがあります。
「一定の容量制限内って?」という疑問がわくと思いますが、具体的には以下の通りです。
- 5GBの標準ストレージ/月
- 20,000件のGet リクエスト/月
- 2,000件のPut リクエスト/月
- 15GBのデータ送信/月
よくわからないですよね(笑)。
実はAWSは使った分だけ料金を請求される「従量課金制」です。無料期間内であっても上記の条件をオーバーした場合はオーバーした分の料金がかかります。
「じゃあいくらかかるかわからない!」というのは誰しもが持つ恐怖なのですが、それほどアクセスがないサイトであれば無料の範囲内で十分使えます。
オーバーしたとしても料金は安いのでそれほど気にする必要はないかと。オーバーした分の料金や1年後以降の料金についてはこちらで詳しく確認できます。
私の主な使用用途としては、
- 顧客依頼のLPのテスト公開
- ポートフォリオ用のサイト公開
といった目的で使っています。
「S3」でWordPressは使えない
AWSの「S3」のサービスでは残念ながらWordPressは使えません。PHPやRubyといったサーバー言語も使えないので要注意です。
WordPressを使いたい場合は別途「EC2」というサービスがあるので、そちらを利用する必要があります。
「EC2」も一定期間内であれば無料で使えるので興味のある方は見てみてください。
前置きが長くなりましたがここからAWSの「S3」サービスを利用してWebページを公開する具体的な方法を紹介します。
AWS(Amazon Web Service)の「S3」を使ってWebサイトを無料で公開する方法
まずは以下のリンクから会員登録を済ませてください。画面右上の「無料サインアップ」から登録できます。
以下の情報が必要なので事前に準備しておいてください。
- クレジットカード
- 携帯電話番号(確認コード送信用)
- 住所などの基本情報
※通常のアマゾンアカウントとは別なので、AWSを使う場合は新たにアカウントを作成する必要があります。
ここからはアカウントの登録が済んだ状態を前提に話を進めていきます!
1. コンソール画面にサインイン
まずは以下のリンクをクリックして、コンソール画面へサインインします。
画面右上の「コンソールにサインイン」をクリックし、ログイン情報を入力してAWSマネジメントコンソール画面へ移動します。
2. メニューの中から「S3」をクリック
大量のサービスがあるので迷いそうですが、今回使うのはストレージサービスの中の「S3」というサービスです。「S3」をクリックします。


3. バケットを作成する
Webサイトを公開するためのバケットを作成します。次画面に移動したら「バケットを作成する」をクリックして詳細を設定していきましょう。

AWSではバケット(バケツ)と呼ばれる概念が使われています。1つのバケットの中には1つのWebサイト情報が含まれます。
例えば、2つのWebサイトを公開したいのであれば、2つのバケットを作成する必要があるという事です。
パケット名を入力します。名前はなんでも構わないのですが、今回はサンプルとして「testtest50」として作成します。
すでに使われている名前だと登録できないので注意してください。

プロパティの設定は特に必要ないので、そのまま「次へ」をクリックします。

デフォルトでは「パブリックアクセスをすべてブロック」にチェックが入っているので、チェックを外します。外したら「次へ」をクリックします。

一通りの設定が確認できたら「バケットを作成」をクリックします。

トップ画面に「testtest50」のバケットが作成されていれば成功です。私の場合2つは事前に作成しているので3つのバケットが並んでいます。
作成したバケット名をクリックしてください。

4. ファイルをアップロードする
Webページに必要なファイルをバケットにアップロードします。画面左上の「アップロード」をクリックしてください。

Webページに必要なフォルダやファイルを一式「ドラッグ&ドロップ」します。

内容を確認したら「次へ」をクリックします。

パブリックアクセスの許可の部分で、
- 「このオブジェクトにパブリック読み取りアクセス権限を付与する」
を選択し、「次へ」をクリックしてください。こちらの設定を許可することで誰でもアップロードしたWebページが閲覧できるようになります。

デフォルトで設定されている「スタンダード」を選択した状態で「次へ」をクリックします。

アップロードをクリックします。

5. Webページを確認する
アップロードしたWebページが正常に表示されているか確認します。アップロードしたファイルの中から「index.html」をクリックしてください。

画面下部のオブジェクトURLをクリックします。

以下のようにWebページが正常に表示されていれば成功です。バケットを複数作ることでいくらでもWebページをアップロードする事ができます。

AWSの「EC2」サービスにも触れてみる
記事の冒頭でも少し触れましたが、AWSサービスの「EC2」の操作にも慣れておきましょう。
多くの企業はWordPressを使って自社サイトを運営していますし、「AWSでWordPressサイトを作ってほしい」という依頼も少なくありません。
依頼されたときに焦らなくてもいいようにしっかりと準備しておきましょう。
まずは簡単な「S3」から操作に慣れ、その後は用途に合わせていろいろといじってみてくださいね!


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