オウンドメディアを作りたいのですが、何から始めたら良いのでしょうか?教えてください。
企業だけではなく、個人でも自身のブランディングのために作る人が増えているオウンドメディア。いざ立ち上げようと思っても何から始めたら良いかわからない。
今回はそんな悩みを解決するために、オウンドメディアの作り方をステップごとに分けて詳しく解説します。
月間50万PVの旅行系メディア、月間30万PVの英語系メディアの運営実績をもとに詳しく説明します!
1. オウンドメディアの作り方:準備編
「早速サイトを作ろう」と思った人はちょっと待ってください。サイトを開設する前にまずやるべきことがあります。
まずは以下の3つのことを事前に決めましょう。
- 目的を決める
- ターゲットを決める
- 集客方法を決める
この部分を疎かにすると目的が曖昧で、中途半端なアクセスの集まらないオウンドメディアになってしまいます。
詳細を順番に解説します。
1. 目的を決める
まずはオウンドメディアを作る目的を決めましょう。目的というのは例えば以下のようなことです。
- 商品・サービスの購入につなげたい
- 自社・個人のブランディングを高めたい
- 新規顧客を獲得したい
あなたが「オウンドメディアを作りたい」と思ったきっかけが必ずあるはずなので、その目的を改めて明確にしておくことが大事です。
2. ターゲットを決める
次にターゲットを明確にしましょう。ターゲットというのはこれから作成するオウンドメディアを読んでもらいたい人のことです。
例えばスポーツジムへの入会を促すオウンドメディアを作成するとします。考えられるターゲットは以下の通り。
都内のWeb制作会社に務める26歳の女性。入社3年目で仕事でも一人前として認められ、定時で帰れることも多くなった。時間に余裕が出てきたので何か習いごとを始めたいとぼんやり考えている。
趣味はカフェ巡りで、休日にはお気に入りのカフェでパンケーキを食べることが幸せ。
「意外に細かい」と思ったかもしれませんが、もっと具体的な方が良いぐらいです。
「ターゲットなんて思い浮かばない!」という方は家族や友人、彼氏、彼女を思い浮かべるとスラスラとイメージがわくのでオススメです。
「細かくターゲットを絞ってしまったら誰にも読まれないんじゃないか」
と心配になるかもしれませんが、ターゲットは狭くした方が多くの人の心に刺さる文章が書けるようになります。
3. 集客方法を決める
次にオウンドメディアへの集客方法を考えましょう。一般的に考えられる集客方法は以下の2つです。
- 検索エンジン(SEO)で集める
- SNSで集める
検索エンジン(SEO)で集める
検索エンジンとは「Google」や「ヤフー」のことで、キーワードを狙って記事を書き、上位表示させて集客します。
検索エンジンで上位表示させるには記事を一定数以上作成する必要があり、時間もかかりますが、一度上位表示させることができれば無料で集客できるようになります。
しかも、順位に変動がなければ半永久的に集客し続けてくれるのが特徴です。
SNSで集める
SNSとは「Fecebook」、「Twitter」、「Instagram」などのことで、定期的な情報発信をしながら集客をします。
SNS集客の特徴はバズる可能性があること。「バズる」というのはインターネット上で短期間で爆発的に話題になることです。
一度バズるとその効果は絶大で、書いたばかりの記事であっても1日に1,000アクセスを超えることもあります。ただし、持続性はなくあくまで一時的なものです。
また、ファンがつきやすいという特徴もあります。
一度ファンが付いてくれれば、記事を書くたびにSNSで公開することにより、一定数の人が見てくれるので安定したアクセスを見込めます。
検索エンジン&SNSはバランスよく使う
では、検索エンジンとSNSとどちらに力を入れた方が良いのかということですが、結論としては「どちらも」頑張った方が良いです。
検索エンジンだけだと集客するまでに時間がかかりますし、SNSだけでは持続性がなく単発で終わってしまう可能性があります。
サイトの開設のついでにSNSのアカウントも開設もしておきましょう。
特にTwitterは大手企業もどんどん参入し注目度も高くなっているので、必ず作っておいてください。
2. オウンドメディアの作り方:サイト制作編
ここからはいよいよサイト制作に入っていきます。まず初めにサイトを外注するのか、自分で作るのかを決める必要があります。
いずれにせよサイトはWordPressで作るのが一般的です。費用の目安は以下の通り。
Web制作会社に外注する場合:30万円〜
自分で作る場合:2万円〜3万円
外注する場合、Web制作会社に依頼することになるので、最低でも30万円以上の費用を準備する必要があります。あくまで最低ラインなので場合によってはさらに料金がかかる場合もあります。
自分でサイトを制作する場合、サーバー代、ドメイン代、WordPressテーマ代を含めても初期費用は2万円〜3万円ほどで済みます。
だったら自分で作った方がいいじゃん!
と思うかもしれませんが、外注する場合はプロの視点でデザインからサイト制作まで一貫してやってくれるので、手間も少なく高品質なものが出来あがります。
資金にある程度余裕があるならプロに頼むのも1つの手段です。
プロに頼みたいけどどこに頼んだらいいかわからない…
という人には複数の会社にWebサイト制作の見積もりを一括で依頼できる便利なサービスもあるので、料金を比較しながら検討するのも良いでしょう。
自分でWebサイトを準備する場合、一度でもWordPressで個人ブログなどを開設したことがある経験者であれば1〜2時間程度で終わります。しかし、全く知識の無い初心者だと2〜3日かかる可能性もあります。
また、WordPressのテーマを利用して作る場合、どうしてもデザインのカスタマイズには限界があるので「デザインが他の会社と似通ってしまう」というデメリットは否定できません。
ですが、それでも圧倒的な値段の安さは大きな魅力です。
「自分で作ってみよう」という人は以下の記事が参考になるので、興味のある方は読んでみてください。
タイトルは「ブログの作り方」になっていますが、WordPressをインストールする手順は同じです。
https://ownedmedianoie.com/how-to-make-wordpress-blog/
3. オウンドメディアの作り方:記事作成編
Webサイトの準備が整ったら、いよいよ記事を作成していきます。
なにも考えずに記事を量産しても、ゴミ記事ばかりで全く読まれない恐れもあるので、きちんとコツを理解した上で記事を書いていきましょう。
記事作成時のコツは以下の4つです。
- キーワードを決める
- 検索意図を考える
- 記事の構成を作る
- 記事を書く
詳しく説明します。
1. キーワードを決める
記事を書くためのキーワードを決めましょう。決めるといっても適当に選ぶわけではなく、以下の2つのポイントを大事にしてください。
- 検索数の多いキーワードを選ぶ
- 購買意欲の高いキーワードを選ぶ
「検索数の多いキーワード」は以下のサイトから調べることができます。
最初の段階では検索数が少なくとも「100以上〜1,000以下」のものを選べば良いです。いきなり数字が大きすぎるもの(目安として1,000以上〜)を選ぶのはライバルが強いのでオススメできません。
「購買意欲の高いキーワード」というのは読者がキーワードを検索して記事を読みに来たときに購入に繋がりやすいものを指します。
例えば、「青汁」を例にたとえると以下の様なキーワードです。
「青汁 ランキング」
「青汁 オススメ」
「青汁 人気」
上記のキーワードで検索する読者は「青汁の購入を考えている」ということがわかると思います。この様なキーワードを選んで記事を書くと成約に繋がる可能性が高まります。
2. 検索意図を考える
キーワードを選んだら読者の「検索意図」を考えましょう。
例えば「青汁 ランキング」のキーワードで検索する場合、読者は「人気の青汁が何かをランキング形式で知りたい」ということがわかります。
「読者はなぜこのキーワードで検索し、どんな情報を知りたいのか」
ということをきちんと理解し、それに答える記事を書く必要があります。検索意図を読み間違えると、読者に読まれないゴミ記事になってしまうので気をつけてください。
3. 記事の構成を作る
読者の検索意図を理解できたら、あとはその需要を満たしてあげる様な記事を作る必要があります。「記事の構成って何?」という方は以下を見てください。
ここに画像を貼り付けてください
上記の画像は今回の記事の目次ですが、これが「記事の構成」です。記事を書くときは構成を最初にすべて作ってしまった方が書きやすくなります。
構成を考えながら記事を書くと「何を伝えたいのかわからないブレブレの記事」になってしまうので注意が必要です。
まずは構成を作ってから記事を書くという順番を忘れないでください。
4. 記事を書く
記事の構成まで作れたらいよいよ記事の文章を入れていきます。わかりやすい文書を書くためには慣れとコツが必要です。
目安としてまずは100記事作成を目標に記事を増やしていくと良いでしょう。
これは単なる「精神論」ではなく、記事をたくさん書けば文章を書くことにも慣れますし、アクセスも少しずつ集まるので、需要が高い記事を見極めることができるようになります。
細かなテクニックはいろいろあるのですが、「読まれる記事タイトルの付け方」ついては下記の記事で解説してますので、興味のある方は読んでみてください。
https://ownedmedianoie.com/how-to-create-attractive-title-for-blog/
4. オウンドメディアの作り方:データ解析編
「記事を書いたらあとは放置」ではありません。
- 狙ったキーワードで記事へのアクセスはあるのか
- 読者の需要を満たせる記事になっているのか
といったことを随時データを解析して、改善する必要があります。一般的にデータを解析するのによく使われるツールが以下です。
- GRCやRankTrackerを使って順位を追う
- Google Analyticsでデータを解析する
- Search Consoleで穴場キーワードを探す
1. GRCやRankTrackerを使って順位を追う
GRC、RankTrackerはキーワードの順位検索ツールです。
どちらも「順位検索ツールならこれ!」と言われるほど有名なツールです。
開発している会社は違うのですが、できることはほぼ同じなので、所持しているパソコンのOSに合わせて選べば問題ありません。
毎日キーワードの順位変動を見ることで、
「なぜ順位が上がったのか」
「なぜ順位が下がったのか」
ということをデータに基づいて客観的に判断できるようになります。
2. Google Analyticsでデータを解析する
Webサイトを作ったら必ずいれるべきなのが「Google Analytics」です。規約違反になってしまうそうなので詳しいデータは残念ながら見せることはできません。
Google Analyticsでは主に、
- 記事毎のアクセス数が見れる
- 記事毎の滞在時間がわかる
- 読者が入力した検索キーワードがわかる
といったことができるようになります。(上記以外にも多くの機能があります)
アクセス数や検索キーワードが大事だということはなんとなくわかるかと思いますが、「滞在時間」もサイト運営をする上では無視できません。
滞在時間が想定より短い場合は読者のニーズを満たせていない(すぐに離脱している)ことが考えられるので、記事の内容を修正する必要性が出てきます。
滞在時間以外にも「Google Analytics」のデータから得られるヒントはたくさんあるので、必ず導入するようにしましょう。
3. Search Consoleで穴場キーワードを探す
「Search Console」は穴場キーワードを見つけるのに最適です。
記事のキーワードは記事内でも紹介しているUbersuggestである程度見つけることができますが、サイトを知っている人なら誰でも同じ条件で見ることができます。
そのためキーワードの競合が増えやすいというデメリットがあります。
しかし、「Search Console」の場合、読者の検索をもとにキーワードを集めることができるので、自分だけの穴場キーワードを見つけやすくなります。
Google Analyticsでも検索キーワードを見ることはできますが、データがきちんと取れないことが多いです。その欠点を補うことができるのが「Search Console」です。
記事を積み重ねていくと、特に狙っていないのになぜか検索されている「穴場キーワード」がどんどん見つかるようになります。
Google Analyticsと同様、必ず導入しておきましょう。
オウンドメディアの作り方:まとめ
いかがでしたか?「意外にやることが多くて大変だな」と思った方も多いかも知れません。
オウンドメディアは短期間で結果の出るものではないので、少なくとも1年以上は腰を据えてじっくりと取り組む必要があります。
ただ、紹介した手順通りに進めていけば1年後には大きなリターンを得れる可能性があります。そのためには今すぐにでも始めることをオススメします。